<indexへ抜けます>  前のページ  次のページ

理髪師の冒険



27-1

こうやって,取り除いていくんだ。
積もり積もったブロック。

これもそうかな。
いや,それは違うよ,それはそこにある柱なんだ。
ほら,あの部屋に風が流れ込むだろう。

ここにこの柱があることによって,ささやかな風が奥の部屋へ流れこむ。
部屋を優しく包み込み,そして窓へと抜けていく。

埋もれてしまった絵。
掘り起こしてあげることによってしか,
我々の道が拓けない。

そこには誰もいない。
しかし,我々の胸には,
大粒の涙が溢れ出るのだ。

[完]


indexへ抜けます> <その他のよみもの理髪師の冒険

inserted by FC2 system